婚約指輪(エンゲージメントリング)を選ぶときに必見!ダイヤモンドの価値を決める4Cとは?

婚約指輪(エンゲージメントリング)を購入するとき、選ぶ基準の一つにダイヤモンドの大きさや輝きがあります。

その判断基準として必ず見聞きするのが、「4C」というワード。

「4C」とはダイヤモンドの価値をグレーディングする基準であり、ほとんど世界共通に使われています。

 

ダイヤモンドの価値基準はじつに丁寧に設定されているため、知っていくうちに婚約指輪(エンゲージメントリング)を選びに来た男性の方がハマることも珍しくありません。

それだけダイヤモンドは奥深い世界というわけですね!

 

今回はそんなダイヤモンドの価値基準となる「4C」について解説します。

これから婚約指輪(エンゲージメントリング)を選ぶ方必見です!

 

ダイヤモンドの「4C」とは?

現在市場に流通するダイヤモンドのほとんどは、以下の4つの「C」をもとに希少価値を判断され、価格が決まります。

 

①カラット(重さ)

②カラー(色)

③クラリティ(透明度)

④カット(研磨)

 

これらの頭文字を取って4Cと呼ばれているわけですね。

 

カラット、カラー、クラリティの3つは、2000年以上前にインドで最初のダイヤモンドグレーディングの基礎として確立されました。

その後1950年代に、カットを加えた4Cが世界で最も権威のある鑑定機関GIAによって作られ、現在に至ります。

4Cの基準が誕生したことにより、ダイヤモンドの価値が世界共通で表現できるようになり、正しい知識を持ってダイヤモンドや婚約指輪(エンゲージメントリング)を購入できるようになりました。

 

それではダイヤモンドの4つのCをさらに詳しく見ていきましょう。

 

カラット

ダイヤモンドを見るときによく聞くカラットは、ダイヤモンドの重さを表す単位として知られています。

1カラットは0.2グラムを表します。

 

ダイヤモンドの現代のカラットシステムは、イナゴ豆(キャロブ)の木から取れる種子で測っていたことに由来しています。

イナゴ豆の種子は個々の大きさと重さがほぼ均一だったため、ダイヤモンドなどの宝石の重量を決める際に便利な基準となっていたからです。

昔の宝石商や宝石職人たちは、天秤のおもりとしてイナゴ豆を使用していたわけですね。

 

20世紀初頭に、カラット重量は0.2グラムとして統一されるようになり、今では世界中で通用する基準に。

ちなみにカラット数が上がるにつれて価格が上がるのは、大きいダイヤモンドが少なく、希少性が高くなるためです。

 

カラー

肉眼で無色透明に見えるダイヤモンドのほとんどは、じつは黄色味を帯びています。

そのためダイヤモンドのカラーはD~Zまでのアルファベットで示されることが一般的で、完全無色のDカラーから徐々に黄色が濃くなるにつれ、Zに近くなっていくのです。

 

無色透明のDカラーのダイヤモンドが最も希少性が高く、価格が上がります。

しかし、Zカラー以上の濃さを持った黄色になれば、イエローダイヤモンドと呼ばれるようになることも。

イエローダイヤモンドは希少性が高いため、再び評価が上がっていくからです。

ちなみにこのダイヤモンドの色の濃さは、マスターストーンと呼ばれる基準石と比較してグレーディングされます。

 

クラリティ

クラリティが表すものは、ダイヤモンドの透明度です。

天然ダイヤモンドは、もともと炭素だったものに強烈な熱と圧力が自然に与えられてできたもの。

このダイヤモンドができる過程で、ダイヤモンドにインクルージョン(内包物)やブレミッシュ(表面上の特徴)が出来あがるのですが、これらの質や位置、外観に与える影響を調べ、価値を定めます。

 

完全に不純物がないダイヤモンドはなく、透明度が高くなるほど価値は高まります。

たとえばトップクラリティのフローレスダイヤモンドは、非常に稀な透明度の高いダイヤモンドとして知られていますが、実際にジュエリー業界で働いていても一度も見たことがないという人も珍しくありません。

 

カット

カットは研磨の状態を指しますが、これまでの自然なダイヤモンドの価値とは違い、こちらは人の手で研磨された状態によってダイヤモンドが評価されます。

ダイヤモンド原石に人の手が加わることでさらに美しさが引き出されるからです。

 

ダイヤモンドは、ブリリアンス(白色光の反射)、ファイヤー(色のきらめき)、シンチレーション(明暗の領域)の3つの光学的効果によって美しく見えることがあります。

カット次第でこれらの効果が強調され、ダイヤモンドのインクルージョン(内包物)も目立たなくすることができるため、非常に重大な作業になっているのですね。

 

正確なプロポーション(形)の取り方と、注意深いフィニッシュ(研磨の質と対称性)が整っていればいるほど、価値が上がります。

 

4Cについてもっと詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください

 

 

「4C」のグレード=ダイヤモンドの輝きのグレード、とは限らない!

4Cは婚約指輪(エンゲージメントリング)のダイヤモンドを選ぶときに、基準として世界的に知られているものです。

ただし注意してほしいのは、4Cはあくまでダイヤモンドの希少性や品質を表す基準であり、ダイヤモンドの輝きを測る基準とはいいきれないということ。

 

なかには4Cのグレードが全く同じであっても、一方のダイヤモンドは輝きが強く、もう一方のダイヤモンドはあまり輝かないということもあります。

なぜなら、ダイヤモンドの4Cを決定する鑑定機関の差や、ダイヤモンドの原石選びの差など、4C以外の要素も関係してくるからです。

 

鑑定機関から見るダイヤモンド選びのコツ「ダイヤモンドの鑑定って何?鑑定機関でダイヤモンドの価値が分かる!」

世界最高の原石選びとカッティング技術に関してはコチラ「ダイヤモンドが魅力の婚約指輪・結婚指輪を探すなら世界3大カッティングブランドがおすすめ!」

 

ダイヤモンドの4Cはとても重要な基準ですが、それだけにこだわらず、さまざまな視点から納得のいくダイヤモンド選びをしてみましょう。

 

まとめ

ダイヤモンドの価値や価格は4Cという世界的な基準によって決められています。

大切な基準ですが、4Cはそのダイヤモンドの希少性や品質を表すものであり、ダイヤモンドの輝きなどの価値を決められるわけではありません。

 

実際ダイヤモンドはとれる場所も、扱う会社もさまざま。

後悔しないためには、4Cを含むさまざまな視点から話を聞き、婚約指輪(エンゲージメントリング)のダイヤモンドを見比べることが重要になるでしょう。