指輪に使うプラチナの純度はどれがベスト?純度の基本と選び方を解説します!

これから、指輪を選ぼうという方の中には、人気のあるプラチナ(白金)で選びたいという方も多いかと思います。

しかし、そういった方が引っかかることが多いのが「プラチナの純度はどれがいいのか?」という問題ですよね。
普段貴金属の純度について、触れる機会が多い方はごく稀かと思います。

  • よく聞かれる純度である「PT950」と「PT900」は何が違うの?

というのもお客様からよくいただく質問です。

今回の記事では、プロの視点から、プラチナの純度の違いと、指輪選びで
自分に合ったプラチナ純度を選ぶための必須知識について詳しくご説明させていただきます!

 

プラチナの純度の基本

まず、指輪選びで自分に合った純度を選ぶために、プラチナの純度の基本を知っておきましょう。

 

プラチナは純度100%だと傷がつきやすく変形しやすい

実は、純度100%のプラチナはやわらかく変形しやすい・かつ傷がつきやすいという特徴があります。

一般的な印象として、純度が高いから硬いと思われるかもしれませんが、今回の場合はむしろ逆です。

 

そのため他の金属(パラジウム・ルテニウムなど)を混ぜて硬くする

そういった事情から、プラチナに他の金属(割金といいます)を混ぜて硬度を上げるわけです。
割金には

  • パラジウム
  • ルテニウム

といった素材が使われます。どちらの素材を使うかはブランドによって変わってきます。

 

プラチナの純度は千分率で表現される

プラチナの純度の見方は実にかんたんです。千分率で純度が表現されるので

  • PT950なら純度95%
  • PT900なら純度90%

といえます。

 

ブライダルジュエリーでは主にPT950とPT900が使われる

ブライダルジュエリーでは、主要に使われる純度というものがあり、それが

  • PT950
  • PT900

です。ブランド(デザイン)によって、純度が選べるブランドと選べないブランドがあります。
その他では、PT999という限りなく100%に近い純度やPT585というジュエリーもありますね。

 

自分に合ったプラチナの純度を選ぶための必須知識

「自分はどの純度を選んだらいいの?」と悩んでいる方も多いことでしょう。実は、プラチナの純度に絶対的なおすすめというものはないのです。

こういってしまうと元も子もないと思われるかもしれませんが、それぞれ

  • その純度設定で指輪が作られている背景
  • 生産国によって、スタンダードな純度が異なる

ということがあるためです。

しかし結論をいえば

  • PT900
  • PT950

のどちらかを選んでおけば、間違いはなといえます。

ここでは上記の純度ごとの背景と、どういった特徴があるかをお伝えしますね!

 

世界的なスタンダードはPT950

世界的にスタンダードとされているのはPT950です。海外の有名ブランドもPT950を採用しているものが多いですね。

それには理由があって、

  • 海外のプラチナジュエリーはPT950以上にする

という規定があるためです。

PT950以上でないと品質が担保されないというわけではありませんよ!

 

日本ではPT900も人気

日本では、素材として扱いやすいという理由から、PT900の人気も高くなっています。
国内ブランドの結婚指輪(マリッジリング)では、パラジウムを割金として使ったPT900の素材が使われることも多くあります。

 

どちらかを選べば品質には問題ない

結論、PT900とPT950のどちらかを選べば、品質としては問題ないというのが私たちの見解です。
一生身に付ける大切な指輪にふさわしい仕上がりになると思います!

最後に「ではどっちを選べばいいのか?」という疑問に答えるため、純度の選び方のポイントをお伝えします。
下記を参考に、自分に合ったほうを選びましょう!

 

ブランドごとにプラチナの純度が決まっているため、デザインで選ぶのもおすすめ

これがもっともシンプルです。上述のように、プラチナ純度はブランド(デザイン)ごとに決まっていることが珍しくありません。

PT900とPT950どちらがいいのか?を気にして、デザインを気に入ったものを選べないようでは本末転倒です。

デザインで基本選んだあとに、純度はどうなのか?上記から大きく外れた純度ではないかチェックするのがおすすめです!

 

純度が上がれば価格も上がる

プラチナの純度が上がるほど、指輪の価格も上がる傾向にあります。
もし、PT950で価格が気になるようなら、PT900の素材も視野に入れて選んでみるのがおすすめです。
ジュエリーショップでは必ず純度基準に陳列されているわけでもないので、私たちに聞いてみてくださいね!

 

割金の割合が高くなる(純度が下がる)ほど強度が上がる

上記2つほど、影響が大きくない選び方ですが、割金の配合割合が高くなる(純度が下がる)ほど強度が上がります。

たとえば特別な事情があって

  • ときどき指輪をしたまま力仕事などをする・指先に負荷がかかることが多い
  • 指輪に負担がかかることが心配

という方は、純度を下げたプラチナを検討してみるのもひとつですよ!

 

まとめ

いかがでしたか。
今回の記事では、プロの視点から、プラチナの純度の違いと、指輪選びで自分に合ったプラチナ純度を選ぶための必須知識をお伝えしました。
正直言って、どれが正解ということがないプラチナの純度ですが、私たちのおすすめはやはり

  • PT950
  • PT900

です。今回の内容を参考に、どちらの純度を選ぶか検討してみてくださいね!