婚約指輪は人生の宝物になるジュエリー。婚約指輪を贈る理由とは

婚約指輪(エンゲージメントリング)は、男性から女性へ婚約の証として贈られるリングです。

 

「人生をともに歩んでいこう」

 

そんな想いが込められた婚約指輪(エンゲージメントリング)は、お二人にとって特別なアイテムですよね。

実は、婚約指輪(エンゲージメントリング)にはとても古い歴史があって、さまざまな祈りや意味が婚約指輪(エンゲージメントリング)に込められてきました。

 

何千年も昔から続いてきた婚約指輪(エンゲージメントリング)を贈るというセレモニーには、受け継がれてきただけの理由と魅力があります!

 

今回はそんな婚約指輪(エンゲージメントリング)の歴史と魅力についてまとめてみました。

知れば、婚約指輪(エンゲージメントリング)を贈りたくなる。そんなエピソードが満載ですよ!

 

 

婚約指輪は古い歴史を持つセレモニー

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)の始まりは、なんと紀元前!古代ローマにまでさかのぼります。

その風習がヨーロッパに伝わり、形と意味を変えながら現在まで受け継がれてきました。

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)がどのように始まり、どう伝えられてきたのか、ご紹介しますね。

 

 

ファッションはむしろおまけ?指輪が持つ意味

日本では指輪といえば、婚約指輪(エンゲージメントリング)や結婚指輪(マリッジリング)以外はファッションアイテムの1つというイメージが強いですよね。

 

ですが、指輪を身につける歴史が長いヨーロッパでは、さまざまな意味をもっていました。

 

  • 王や貴族、司祭が身に着けた、権威・権力の証
  • 魔除け、厄除けなど、身を守るための護符
  • 誕生石や星座石をセッティングして身につける、幸運のお守り
  • 弓をひくときに親指を保護するためにつける、補助装備品
  • 押印したり、手紙の封をするワックスに型押しする印章
  • 友情や愛の証としてメッセージを込めた贈り物
  • カレッジリングやスクールリングのような所属を示す証明書

 

時代や国によっても変わってきますが、リングにはこれほどの意味が込められてきたんです。

 

その中の1つが婚約指輪(エンゲージメントリング)でした。

 

 

 婚約指輪の始まりは古代ローマ

 

その婚約指輪(エンゲージメントリング)の始まりはなんと古代ローマ!

古代ローマ人は妻となる女性に対して、結婚する約束の証として鉄の指輪をプレゼントしたんだそうです。

 

この鉄の婚約指輪(エンゲージメントリング)は、家事全般を取り仕切る権利を与える意味も込められていました。

婚約指輪(エンゲージメントリング)は婚約の証であると同時に、家の管理を任せるという信頼と権利の象徴だったんですね。

 

ちなみにさらに時代が進むと、婚約者が金の指輪に自分のイニシャルを彫り込んで、相手の女性に贈るしきたりも生まれたそうです。

 

 

 婚約指輪が永遠の愛の証となった理由はヨーロッパにあった!

 

古代ローマでは、結婚の約束を証明するアイテムであると同時に、家事を取り仕切る権利の象徴だった婚約指輪(エンゲージメントリング)。

この婚約指輪(エンゲージメントリング)が、永遠の愛の証になったのはヨーロッパでのことでした。

 

ヨーロッパは昔から契約を大切にする社会です。しかし、当時はほんの一部の上流階級しか読み書きなど教育を受けられませんでした。

 

そのため契約書の代わりとなる儀式や道具が使われたのです。

証人を立てたり、神の前で宣言したり、証明するモノを用意したりすることで、契約を交わしました。

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)も、そのような契約の証だったのです。

 

指輪は丸く円を描いていますよね。

当時の人々は、それを「始まり」も「終わり」もない「永遠の繋がり」を表す形だと考えていました。

 

そのため、婚約指輪(エンゲージメントリング)は永遠の愛を表す婚約・結婚の印として利用されたのです。

 

ダイヤモンドを使った初めての婚約指輪

 

このようにヨーロッパの歴史のなかで受け継がれてきた婚約指輪(エンゲージメントリング)が、現在のようなダイヤモンドリングになったきっかけは、神聖ローマ皇帝、マクシミリアン1世の贈り物です。

 

1477年、まだ王太子だったマクシミリアン1世は、婚約者であるブルゴーニュ公国のマリー姫へダイヤモンドリングの婚約指輪(エンゲージメントリング)を贈ったそうです。

かまぼこ型のダイヤモンドでMを形どった婚約指輪(エンゲージメントリング)でした。

マクシミリアン1世とマリーは、とても仲睦まじい夫婦だったと伝えられています。

 

これ以後、ダイヤモンドの婚約指輪(エンゲージメントリング)は、永遠の愛の証として定着していきました。

 

このように、始めは契約のシンボルとしての意味合いが強かった婚約指輪(エンゲージメントリング)でしたが、時が経つとともに永遠の愛を象徴する証として定着したのです。

 

 

日本に伝わった婚約指輪

 

日本にはもともと指輪を身につける習慣がありませんでした。指輪を使うようになったのは、明治になってからだといわれています。

 

ヨーロッパとは結婚観も違いましたから、婚約指輪(エンゲージメントリング)や結婚指輪(マリッジリング)もなかなか定着しませんでした。

 

そんな日本で婚約指輪(エンゲージメントリング)が広まり始めたのは、高度成長期の1960年代になってから。

日本にもともとあった結納の文化と結びついて、結納品の一部として婚約指輪(エンゲージメントリング)が受け入れられたんですよ。

 

 

婚約指輪を贈る意味は「絆の証明」

 

このように、婚約指輪(エンゲージメントリング)には、長い歴史のなかで積み上げられてきた意味があります。

 

それは、男性から女性への想いの証です。

 

婚約指輪は結婚の約束

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)は、結婚の約束をした証です。

 

一生幸せにするという男性の決意を込めた婚約指輪(エンゲージメントリング)は、受け取った女性に「この男性と結婚するのだ」という実感をもたらします。

 

その実感こそが、2人を結婚に結びつける大切な心のつながりになるんですよね。

 

 

婚約指輪は結婚を初めて形にしたもの

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)は、お二人が結婚へ進む過程で、初めて形として贈る物です。

 

「初めて」っていうのは、やっぱり大切なキーワードですよね。

 

夫婦になる2人にとって、今まで言葉での約束だった結婚が初めて形となった贈り物だからこそ、婚約指輪(エンゲージメントリング)は一生の思い出になる特別なアイテムになるんです。

 

さらに周りの人にも婚約中だと知らしめる婚約指輪(エンゲージメントリング)は、結婚への階段を着実に登っているんだ、と実感させてくれる役割も果たします。

 

婚約指輪があれば家族や関係者も安心できる

 

結婚はお二人だけでするものではないですよね。

 

双方の両親や親戚、仲人といろいろな人が関わります。そんな関係者は皆、お二人のことをとても気にかけてくれています。

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)を身に着けることで、関係者の皆様もお二人の絆と想いを確認して、安心して見守ることができます。

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)は、お二人の結婚の意思が固まっていることを証明してくれるアイテムなんです。

 

 

このように、婚約指輪(エンゲージメントリング)は結婚の約束の証であると同時に、お二人の想いの強さを周りにも知らせる「絆の証明」なんです。

 

 

やっぱり嬉しい!婚約指輪を贈られる女性の気持ち

はっきりいいます。

好きな男性から婚約指輪(エンゲージメントリング)を贈られて、嬉しくない女性なんていません!

 

女性は一度は婚約指輪(エンゲージメントリング)に憧れるものです。

はっきり口に出さなくても、心のなかでは婚約指輪(エンゲージメントリング)が欲しいと思っている女性がほとんどなんですよ。

 

それに今までご紹介してきたように、婚約指輪(エンゲージメントリング)は、結婚に対する男性の決意と約束が込められたもの。

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)があるかないかで、女性の結婚に対する安心感はぜんぜん違います!

 

 

男だってロマンがある! 婚約指輪を贈る男性の気持ち

贈られる女性に婚約指輪(エンゲージメントリング)への憧れがあるように、男性にだって婚約指輪(エンゲージメントリング)を贈ることにロマンを感じる方が大多数。

 

愛する女性に対して「生涯をかけて幸せにする!」と決意を告げるプロポーズは、男の矜持を示す瞬間です。

だからこそ、美しい婚約指輪(エンゲージメントリング)を用意して、プロポーズの言葉について真剣に悩む男性は多いことでしょう。

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)を贈られる側の女性も、そんな男性の一途な気持ちと婚約指輪(エンゲージメントリング)を受け止めてあげてくださいね!

 

 

家宝として受け継がれる婚約指輪、ビジュ・ド・ファミーユ

 

実は婚約指輪(エンゲージメントリング)は、お二人だけのものではなくなる場合もあるってご存知ですか?

 

お二人の子どもが結婚するとなったときに、ご自身の婚約指輪(エンゲージメントリング)をリフォームして託す方が増えています。

 

ジュエリーの文化が根付いているヨーロッパでは、宝石や、婚約指輪(エンゲージメントリング)などのジュエリーを代々受け継ぐことは珍しくないんです。

ビジュ・ド・ファミーユ(家宝)として、想いを込めたジュエリーを子孫に伝えていく文化って素敵ですよね。

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)のダイヤモンドを使って新しいリングを作ったり、デザインを変えて贈ったり、婚約指輪(エンゲージメントリング)をネックレスにしたりと、方法はそれぞれですが、子どもにジュエリーを渡す人が日本でも多くなってきました。

 

お二人の思い出の婚約指輪(エンゲージメントリング)が、時代を超えて愛する子どもたちの手に渡ると考えると、婚約指輪(エンゲージメントリング)を選ぶことがますます楽しくなりませんか?

 

 

まとめ

いかがでしたか?

このように、婚約指輪(エンゲージメントリング)には、長い歴史と、愛し合う男女の想いが込められてきました。

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)は、結婚の約束を証明するだけではなく、お二人の絆を強め、関係する人々の気持ちに応える意味もある、大切なブライダルアイテムです。

 

そして、今では日本でも婚約指輪(エンゲージメントリング)などのジュエリーを家宝として子どもに伝えていく文化が広がりつつあります。

 

つまり、婚約指輪(エンゲージメントリング)は、婚約するときに使う一時的なプレゼントではなく、お二人の結婚から子どもにまでかかわる人生の宝物なんです!

 

必ず用意するべきものではありませんが、お二人の結婚から始まる新しい人生を彩る家宝と考えて、婚約指輪(エンゲージメントリング)を選んでみてはいかがでしょうか。

 

婚約指輪(エンゲージメントリング)は予算に応じて、デザインも素材も幅広くあります。

ぜひお二人の家の宝物にふさわしい、婚約指輪(エンゲージメントリング)を探してみてくださいね!